天才シンガーソングライター・藤井風さんの才能と人柄の礎となったのは、両親の存在と言っても過言ではありません。
特に、藤井風さんが「おとん」と呼び慕う父親の三男(みつお)さんは、息子に多大な影響を与えてきました。
ファンの間でも「おとん様」の愛称で親しまれる三男さんとは、一体どのような人物なのでしょうか?
この記事では、藤井風さんの父親・三男さん驚きの出身大学や経歴、ハーフ説まで詳しく説明していきます。
- 藤井風の父親 三男さんのプロフィール
- 藤井風の父親 三男さんはハーフなのか?
- 藤井風の父親 出身大学
- 藤井風の父親 喫茶店「ミッチャム」の開店理由
- 藤井風の父親 息子への音楽・語学の教育法
藤井風の父親・三男さんのプロフィール
藤井風さんの父親は、岡山県出身の三男さん。現在71歳(2024年時点)です。
藤井風さんからの通称は「おとん」。
常にひょうきんな表情で写真に映る藤井風さんの父親は、ファンの方々から「おとん様」と呼ばれて親しまれています。
真面目で教育熱心な一方、時に強すぎる愛情表現に息子を戸惑わせることもあったようですが、藤井風さんは父親のことを「先生のような存在」と語っており、非常に近しい関係だったことがうかがえます。
藤井風の父親・三男さんはハーフなのか?
藤井風の父親・三男さんがハーフという情報はありません。
藤井風さん自身が純日本人だと言っているので、その父親である三男さんも日本人であると考えられます。
彫りが深くて外国人のように見えるので、疑問に思う方が多いのかもしれませんね。
▼2022年10月に藤井風さんが三男さんの若い時の写真をInstagramを投稿し、父親の誕生日を祝いました。
何度見ても父息子似てるわ~!彫りの深さがソックリ!
藤井風の父親・三男さんの出身大学・学歴
藤井風さんは、父親・三男さんからピアノなどの楽器や英語を教わり、絶対音感を身に着けるレッスンを日々行っていたといいます。
こう聞くと、何でもできる・教えられるスーパーマンのような印象を受ける藤井風さんの父親・三男さん。
どのような半生を送ってこられたのでしょうか。
藤井風の父親:出身大学
藤井風の父親・三男さんは若い頃、日本大学芸術学部演劇学科に進学したとの情報があります。
あるYoutube動画に、三男さんの学生時代を知る方から、
「父親・三男さんは日本大学芸術学部の演劇学科出身」
というコメント記載がありました。
【日本大学 藝術学部】
演劇学科の偏差値は52.5~55.0
現在71歳の藤井風さんの父親・三男さんが日本大学芸術学部演劇学科に在籍していたと仮定すると、約50年前、つまり1970年代に学生だったことになります。
演劇学科が増設されたのは1950年とのことですが、当時の日藝は現在のように多様なコースや専攻が整備される以前の段階で、教育内容やカリキュラムも今とは異なっていた可能性が高いです。
同大学出身には、下記の有名人がいます。
- 高橋英樹(俳優)
- 市川團十郎(歌舞伎俳優)
- 三谷幸喜(脚本家)
- 爆笑問題の2人(お笑い芸人)
藤井風の演技力は父親譲り!?
実家から配信していたYoutube動画を始め、過去から現在にかけて音源・映像・画像の数々の作品を作り上げてきた藤井風さん。
その表現力に対して「近年稀にみる憑依型の演技力」と評判が高いのは知られているところ。
映画のために書き下ろした「満ちてゆく」のMVでは、今までの世界観を表す抽象的なMVとは一線を画した「母親の面影を追い求めて生きた、ある男性の生涯」(と解釈しました)を男性になりきって演技で表現しきっていました。
まるで短編映画のようで思わず見入ってしまいましたが、藤井風さんの高い表現力は父親・三男さん譲りなのかもしれませんね。
こんなに荒ぶる藤井風初めてみた!
お酒飲まないのに酔いつぶれ演技上手い!
あれ?音楽をやっていたんじゃないの?と思いますが、どうやら音楽をやっていたのは中学・高校時代の話のようですね。
中学校時代は吹奏楽部?
とあるYoutubeのコメント欄に、藤井風さんの父親・三男さんと中学・高校・大学時代に一緒に通っていた方の投稿がありました。
- 最初はトランペットを吹いていた
- ジャズを好んでいた
- 何らかの理由でトランペットを泣きながら断念した
- 色々な楽器を試した末に、中学3年生でフルートに変わった
- アメリカのジャズ・フルート奏者「ハービーマン」が好きで「サマータイム」を良く練習していた
- 日芸の演劇学科に進学した後もフルートを続けていた
- 藤井風の兄姉も全員絶対音感を持っている
藤井風さんの父親・三男さんが実際に学生時代に打ち込んでいたのは「トランペット」と「フルート」だったんですね。
藤井風さんの兄・姉も全員絶対音感を持っているというのも、恐らく父親・三男さんが身に付けさせたものなのだと思います。
藤井風さんだけでなく、子供達4人全員に熱心に音楽教育をしていたということが分かりますね。
子供全員に絶対音感を授けるなんて本当にすごいわ!
藤井風の父親が喫茶店「ミッチャム」を開店
先述した藤井風さんの父親の同級生という方が「(三男さんと)20代の頃同じ会社に勤めていた」と記載していたので、大学から故郷に戻った藤井風さんの父親・三男さんは、地元岡山県笠岡市周辺で就職したのだと推測されます。
その後、会社を辞めて岡山県里庄町にて自宅兼喫茶店の「未茶夢(ミッチャム)」をオープンしました。
近所の方の話だと、オープン時期は40年程前だとのこと。
1980年前半なら、藤井風さんの兄である長男・空さんが生まれる前にはお店を開店していたのかもしれませんね。
長年愛され続けてきた老舗であることが読み取れます。
この店名の由来としては、お父様の名前である三男(みつお)から「みっちゃん」と呼ばれていたことが関係しているのではないかと推測されています。
和を感じさせるレトロな外観と内装、昔ながらの喫茶店の雰囲気を醸し出すメニュー、そしてジャズや歌謡曲を愛するご両親のセンスで、ジャンル・新旧洋邦問わず様々な音楽が店内に流れ、懐かしい音楽に耳を傾けられると評判のお店でした。
喫茶店「ミッチャム」を開店した理由
もともとミュージシャンを目指していた藤井風さんの父親・三男さんは、将来的にお店で演奏もできることを見据えて、「音楽活動の拠点」としての役割もゆくゆくは機能させたいと思いながら、喫茶店を経営されていたそうです。
しかし、子供が生まれてからは余裕がなくなり、その夢を子供たちに受け継がせたのではないかと藤井風さん自身が語っています。
現在、長男の空さんはプロのミュージシャンとして、藤井風は世界的アーティストとして活躍しており、父親・三男さんの夢は確かに次世代に受け継がれています。
兄弟2人ともプロのミュージシャンになっているという点だけでもすごいこと!
藤井風さんの兄・空さんについては、下記の記事でも紹介しています。
>>藤井風の兄:藤井空はプロミュージシャン!兄弟の関係や仕事・結婚など
藤井風と父親の関係性|驚きのエピソードとは
藤井風さんと父親・三男さんは、世間一般の親子関係と比べるとより密接で絆が深い関係性だということがうかがえます。
ここからは、藤井親子のエピソードをご紹介していきます。
藤井風の父親は真面目な性格で教育熱心
藤井風さんの父親・三男さんの性格は、真面目で教育熱心。
「上京するまで横にはずっとおとんがいた」
「全ては父親から教わった」
「先生みたいな人」
と藤井風さんが語るほど、常に息子を気にかけて様々な事を授けた、全てにおいて藤井風さんの原点となる人物です。
父親から何かを聞けば、その10倍の知識が返ってくるほど音楽だけでなく、人との関わり方や精神性など、あらゆることを息子のそばで教えていたとのこと。
その父親・三男さんの真面目さや熱意に対して、
- 真面目が行き過ぎて堅苦しくなってしまう部分もあった
- すごい愛が強い人だけど、それを愛と気づけず鬱陶しいと感じた事もあった
- たまに嫌いになる時があった(笑)
と藤井風さんは笑いを交えながら答えていました。
父親は、実はピアノが弾けなかった
藤井風さんは、ジャンル・新旧洋邦問わず様々な音楽が店内に流れる喫茶店「ミッチャム」を経営する両親のもとに生まれ、音楽に囲まれた環境で育ちました。
幼い頃からいつも父親・三男さんの膝の上に乗せてもらって、一緒にピアノ、トランペット、サックス、ギターなどの楽器や英語、絶対音感を身に着けるレッスンを日常的に行っていたということ。
絶対音感を身に着ける訓練も「ゲーム感覚で楽しめていので苦痛ではなかった」と話していた藤井風さん。
耳コピを通じてあらゆるジャンルの音楽を「吸収してアウトプット」する過程を繰り返し、どんどん自分のものにしていった結果、今の天才的な才能が確立されました。
間違いなく父親・三男さんの教育があったからこそだと言えますね。
驚くのが、藤井風さんの父親・三男さんはピアノが弾けず、英語も喋れなかったという点。
※ピアノは自宅で父親から教わる他、3歳から中学2年生まで週に1回外部のピアノ教室にレッスンには通っていたそうです。
元々音楽が大好きでミュージシャン志望だったという父親・三男さんなので、音楽に対する知識はあったと思います。自宅での練習に常に付き合って教えてもらっていたという意味なのでしょうが、それも熱意がないとできないことですよね。
自分も親になった今、根気よく子供達に音楽・語学の英才教育を続けられるのがすごいと思ってしまう!
藤井風にYoutube配信をさせたのも父親
「これからはYouTubeの時代だ」と息子たちをYouTube動画配信へと導いたというエピソードはファンの中では非常に有名ですが、当時50代だった方の発言と考えるととても驚きますよね。
しかも、藤井風さんの父親・三男さんはいまだに携帯を持っていないほど非デジタルな生活を送っているというので、更に驚きましたが、表現者として培った先を見据えた視点での感覚だったのかなと、父親・三男さんの経歴を知った今なら納得できるような気もします。
また、父親のYouTube発言について、藤井風さんは次のように語っています。
- 兄がパソコンに詳しい人でいち早くYoutubeを家に持ち込み、それで父親はYoutubeの存在を知った
- 父親は直観力がすごい人
- 父親本人もよく『わしの直感は大体当たる』と言っている
- 自分も父親を見ていてそう思う
藤井風さんの父親・三男さんは、信心深くスピリチュアルな精神性も持ち合わせているので、目に見えないエネルギーや言葉では表現できない何かを感じ取れる研ぎ澄まされた感性やセンスを持った方なのかもしれません。
藤井風は父親から貰ったサングラスを大切にしている
藤井風さんと父・三男さんとの関係性が良く分かるエピソードとして、「おとんのサングラス」があります。
お気に入りなのか、藤井風さんが最近よく身に着けているレトロなティアドロップ型サングラス。
映画主題歌のために書き下ろした「満ちていく」のMVや、NHKで放送された「tiny desk concerts JAPAN」の初回出演アーティストに出演した際にもかけていました。
▼MV「満ちていく」
▼NHK「tiny desk concerts JAPAN」
実はこのサングラス、藤井風さんが父親の三男さんから貰ったものなんです。
▼このサングラスをかけている若き日の藤井風さんの父・三男さん。父と息子ソックリすぎて驚き!
出典:藤井風Instagram
三男さん、ブルーノマーズみがある!(笑)
元々、藤井風さんは家族の写真やエピソードを頻繁にSNSに掲載していましたが、自分の大好きな家族をみんなにも見て欲しい・知って欲しいからなのかなと思います。
自分があげたサングラスをプライベートだけでなくMVやテレビ出演の際にも身に着けているのは、単に気に入っているだけではなく、大切な父親から貰った物をみんなにも見て欲しいと思っているのかなとも感じました。
元々三男さんはミュージシャンになりたかったというし、分身のように一緒に音楽活動をして、おとんの夢を叶えているのかなとも思ってしまう!
どちらにしろ、親孝行の極みですよね!
藤井風 父親の出身大学や若い頃の両親写真|息子に楽器と英語を教えた父は何者?まとめ
教育者として、音楽を愛する者として、そして何より一人の父親として、三男さんが藤井風さんに与えた影響は計り知れません。
音楽、表現力、精神性など、藤井風の多面的な才能の源流には、常に父親・三男さんの存在がありました。
父親・三男さんは、全てにおいて藤井風さんの原点となる人物と言えるでしょう。
音楽一家が作られていった過程と藤井風さんの父親・三男さんの経歴を知ることができて、疑問が解消されました!
藤井風さんの半生については、MUSICA 2022年5月号に詳しく書かれています。
「藤井風 完全読本」だけあって、これまで詳細に語られなかった藤井風さんの生い立ちや2ndアルバムまで内容が書かれています。
藤井風さんの父親・三男さんについても、沢山語っています。
筆者は発売直後に雑誌版を購入しましたが、今はプレミアがついてしまって4000円近くするので、電子版をオススメします。
ただ、雑誌版も電子版も、文字が本当に小さくて読みにくいので読了するには相当な気合が必要です。
それを差し引いても、藤井風さんに興味を持った方は是非購入してみて欲しい1冊です。電子版はAmazonなどで購入可能です。