NewJeansのハニさんが韓国国会で証言を行い、大きな話題となっています。
なぜ20歳のK-POPアイドルがこのような場所に立つことになったのでしょうか。
20歳のアイドルを国会に出席させる前に、この問題をどうにかできなかったのかと残念だわ。
その背景には、親会社のHYBE(パン議長)や、所属事務所の元社長のミンヒジン氏との抗争や、韓国芸能界の構造的な問題が隠されています。
この記事では、なぜハニさんは国会に出席することになったのか、その証言内容や経緯、そしてNewJeansというグループについて詳しく解説していきます。
ハニが国会で証言することになった経緯
ハニさんが国会で証言することになった経緯には、いくつかの重要なポイントがあります。
それぞれの要因が重なり合って、この異例の事態に至ったのです。
詳しく見ていきましょう。
YouTube配信での告白がきっかけ
ハニさんの国会証言は、ハニさんがNewJeansメンバーと行った緊急ゲリラYouTube配信がきっかけとなりました。
9月中旬、ハニさんを始めとしたNewJeansメンバー5人は、ゲリラ配信用のYoutubeチャンネルを立ち上げ、親会社HYBEに対しての抗議の動画配信をしました。
ハニさんの所属するNewJeansを巡っては、事務所内での対立も報じられています。
NewJeansを育成した敏腕プロデューサー兼所属事務所Ador元代表のミン・ヒジン氏が、Adorの代表から解任されたのです。
ミンヒジン氏の解雇により、NewJeansメンバーを取り巻く環境が大きく変わり、新体制に就いた周りの大人から不当な扱いを受けていると主張しました。
- 自分達と一緒に今まで仕事をしていた人達が苦しい状況に追い込まれている
- 新体制では周りの大人が信用できない
- 自分達の過去の医療記録などの個人情報が会社側から流出したことにも不信感
- HYBE所属アイドル(後にILLITと判明)のマネージャーが、ハニに挨拶をしたILLITメンバーに対して「挨拶をするな、無視して」とハニの目の前で話していた。
- それを訴えて改善を要求したが、防犯カメラに該当する映像がなかったとして却下された。ハニのことを噓つきと言わんばかりの対応だった。
- ミンヒジン代表を元の役職に戻して
- 私たちを放っておいて
その中で、職場でのいじめ経験を告白した点については、多くのファンの心を動かし、大きな反響を呼びました。
ファンたちは雇用労働省に調査を求める声を上げ、国会にも多数の陳情が寄せられたのです。
こうした世論の高まりが、国会での証言へとつながっていきました。
相変わらずファンの行動がすごい。
韓国の「国政監査」とはどういうところ?
韓国の「国政監査」は、政府の予算執行や政策を精査する年次行事です。
毎年10月に実施され、この期間中はメディアが様々な疑惑や問題を取り上げるため、政府にとっては重要な時期となります。
しかし、ハニさんが招かれたのは、この本格的な国政監査ではなく、その一環として行われる個別委員会主催のヒアリングでした。
これは、社会的に注目を集めているトピックについて、各委員会の議員が関係者から直接話を聞く場です。
今回は環境労働委員会が主催し、野党議員が問題提起をしました。
このような委員会のヒアリングは、必ずしも国を揺るがすような大問題を扱うわけではありません。
むしろ、議員たちにとっては有権者にアピールする機会としても機能しています。
つまり、招致されること自体が直ちに深刻な事態を意味するわけではないのです。
これまでも、韓国代表の野球監督や料理人、俳優など、有名人が出席することも良くあることだそうで「専門家・詳しい人の意見を聞く」という場と捉えて良さそうです。
とはいえ、ここまで現役で大人気のアイドルが出席することは異例とのことです。
国民の関心がある話題をいかに取り上げて注目を集めるかという、議員側の思惑もあったんだね。
他のK-POPアイドルが同じような不当な待遇に遭わないように
ハニさんが勇気を持って国会に出席したのは、先輩や後輩、同僚が同じような不当な待遇にならないようにという強い意志を持ってのこと。
SNSなどでも、決意表明やそこに至るまでの心情をバニズ(ファンダム名)に報告していました。
ただでさえ、K-POP業界は奴隷契約などと揶揄されて労働環境が過酷なことは広く知られています。
この状況に対して、ただ黙って耐えるだけでなく、しっかりと訴えて変えていこうという気概を持って臨んだハニさんの勇気は素晴らしいですね。
ハニの国会での証言内容
ハニさんは国会で、具体的にどのような証言をしたのでしょうか。
それぞれの証言内容を詳しく見ていきましょう。
他グループのマネージャーによる「無視指示」
ハニさんは、他のグループ(ILLIT)のマネージャーが問題行動を取ったと証言しました。
そのマネージャーは、ILLITのメンバーにハニさんを「無視しろ」と指示したというのです。
このような行為は、いじめや嫌がらせに該当する可能性は高いです。
ハニさんは「なぜこのような目にあわなければならないのか理解できない」と心情を吐露しました。
ゲリラ動画配信で言っていた内容だね。
「無視指示」について改善要求
この「無視指示」について、ハニさんはAdorの新代表であるキム・ジュヨン氏に改善を求めました。
防犯カメラの映像を確認してくれと頼んだハニさんに対し、
「確認したが、ILLITが挨拶していた部分(8秒間)しか残っていなかった」
「証拠がないから我慢しろ」
と、問題の箇所は削除されている旨を伝えられて、対処を終わらせようとしました。
これらのAdor新代表であるキム・ジュヨン氏の対応に、ハニさんは不信感を募らせていったと考えられます。
証拠の有無に関わらず、問題の本質に向き合う姿勢や寄り添う姿勢が求められていたのかもしれません。
意図的に該当部分が消されていたのは思惑を感じるよね。
複数回にわたる無視
ハニさんは、無視される経験が一度や二度ではなかったと述べています。
複数回にわたって同様の状況があったというのです。
これは、いじめが組織的・継続的に行われていた可能性を示唆しています。
一過性の出来事ではなく、職場環境の問題として捉える必要があるでしょう。
そうなると、個人の考えで無視しているのではないかもしれない。
幹部からの無視
さらに衝撃的なのは、HYBE社内の幹部(パン議長)からも無視されていたという証言です。
ハニさんは、幹部(パン議長)から一度もあいさつを返してもらえなかったと述べています。
「会社が私たちを嫌っていると確信した」という言葉からは、深い失望感が伝わってきます。
組織のトップが率先して良好な職場環境を作る責任があると一般的に言われていますが、それが果たされていなかったようです。
ということは、パン議長がミンヒジンとNewJeansを心よく思っていなくて、会社全体に命令して同じように無視するように指示していたのかもしれないね。
事務所の対応への不満
ハニさんは、所属事務所ADORの対応にも不満を示しています。
事務所側は「最善を尽くしたつもりだったが、ハニさんがここまでの気持ちになっているのなら、もっと他にできたことはあったかもしれない」と主張していますが、ハニさんはそれを否定しました。
「最善を尽くしたとは言えない」というハニさんの言葉には、事務所への強い不信感が表れています。
ハニさんは、新体制のAdor側との会話を録音したものを持っている、それが証拠になると話していることから、問題解決に向けた新体制のAdor側の姿勢が、ハニさんの期待に応えられていなかったのでしょう。
また、パン議長の方法とは別の方法でミンヒジン氏がNewJeansをプロデュースして、2年にも満たない間に大人気アイドルになったことを、HYBEが妬んでいるともハニが発言していました。
不信感があるのは致し方ないし、ある種戦いの場だからだけど、ものすごく攻撃的で被害者意識の強いハニの言動がちょっと怖かったな。
NewJeansとは?ハニさんのプロフィール
ここで、NewJeansというグループとハニさんのプロフィールについて詳しく見ていきましょう。
彼女たちの人気や特徴を知ることで、今回の問題の重要性がより理解できるはずです。
NewJeansの基本情報と人気について
NewJeansは、2022年7月にデビューした5人組の韓国の女性アイドルグループです。
デビュー以来、爆発的な人気を集め、K-POP界の新星として注目を浴びています。
2023年の「紅白歌合戦」に出演するなど、日本ではもちろん、世界中で高い人気を誇っています。
ハニさんのプロフィール
本名 | パム・ゴク・ハン |
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生年月日 | 2004年10月6日 (20歳)※2024年10月時点 |
出身地 | ベトナム |
身長 | 161.7cm |
MBTI | INFP |
ハニさんは、2004年10月6日生まれの20歳です。
ハニさんはその特徴的な可愛らしい外見で注目を集めるベトナム生まれ、オーストラリア育ちのメンバーで、韓国語、英語、ベトナム語を話せるトリリンガルです。
身長は162cmで、NewJeansのメインボーカルとラッパーを務めています。
ハニさんの愛らしい外見と卓越した歌唱・ダンス共に秀逸なパフォーマンス力で、多くのファンを獲得しています。
オールマイティーなスキルで、NewJeansの一番人気と言っても過言ではありません。
ハニはNewJeansの一番人気だから、世界中のバニズ(ファンダム名)が心配しているよね。
事務所側の主張と対応
ハニさんの証言に対し、所属事務所ADORはどのような反応を示したのでしょうか。
事務所側の主張と対応を詳しく見ていきましょう。
「主張の食い違い」という説明
ADORの新代表が国会での証言で明らかにしたのは、「残念ながら現在内部で把握している中では、互いの主張は食い違っている」という、ハニさんの主張と事務所側の認識に食い違いがあるという点です。
防犯カメラでの確認ができず、状況は「内部的に交錯している」と述べています。
事務所側は現時点でいじめの証拠は見つかっていないとしつつも、引き続き事実関係の確認に努める姿勢を示しています。
国会での答弁だけで見ると、Ador新代表は終始冷静で言っていることはまとも。ビジネスパーソンとして満点の答えだったよね。
一方、ハニさんは事務所の対応に不満を表明し、「最善を尽くしたとは言えない」と強く批判しています。
この対立は、単なる個人と事務所の問題にとどまらず、より大きな文脈で捉えられています。
実際、この問題は NewJeans を育てた人気プロデューサー、ミン・ヒジン氏の事務所代表解任や、親会社 HYBE との内紛といった業界内の力学とも関連しています。
このように、ハニさんの訴えは、アイドル業界の構造的な問題や、事務所内の権力争いといった複雑な背景と絡み合って、単純には解決できない状況に発展しています。
業界全体に波紋を広げる可能性も出てきており、今後の展開が注目されています。
ハニ国会出席に対して世間の反応
ハニさんが国会に出席したことに関して、世間では賛否両論巻き起こっています。
ゲリラライブ配信では出さなかった新たな新事実が出てくるかと注目していましたが、特に新しい情報はなく、終始Youtube配信で話していた内容でした。
若いハニさんの勇気や、国会というフォーマルな場でしっかりと自分の意志を示して話したことは称える一方で、証言内容については、ハニさんがオーストラリア出身で韓国語が母国ではないことから、言葉遣いも含めて「学校の帰りの会で話すような内容だった」という批判もありました。
今後、同じ議題で国会に呼ばれることはないと思いますが、涙を流しているハニさんを見て「もう大人の争いに子供を巻き込むことは辞めて欲しい」と、心を痛めている方が大半ですね。
NewJeansハニがなぜ国会出席?20歳アイドルがここまでした理由は? まとめ
出口が全く見えずに泥沼化しているHYBEとミンヒジン氏の対立に、NewJeansのメンバーが自ら乗り込んできて早1ヵ月が経ちます。
NewJeansの5人にとっては、行くも地獄、戻るも地獄状態になってしまっているのだと思いますが、なるべく5人の心の傷が浅いうちに決着がついてくれることを心から祈ります。
また、これ以上周りの大人たちがNewJeansの5人を巻き込まないようにも切に願います。