HYBEやミンヒジンさん、NewJeans/ニュージーンズをめぐる騒動や問題が、K-POP界だけでなく世界中で大きな話題となっています。
何が起こっているかイマイチ良く分からない方のために、この記事では、ニュージーンズに何が起きたのか、なぜ緊急生配信に至ったのか、その後どうなったのか、その経緯や背景を詳しく、分かりやすく解説。
また、長い説明を読みたくない方には「超簡単」バージョンでも解説しています。
HYBEとミンヒジンさん、イルカ誘拐団との対立、ニュージーンズメンバーの反応など、全て詳しくまとめています。
ニュージーンズ何があった?超簡単に説明
まずは、今回ニュージーンズのメンバーが緊急生配信を行うに至った経緯を超簡単に説明してみます。
この騒動が表面化したのは2024年4月。
ニュージーンズのプロデューサー兼所属事務所ADOR代表だったミン・ヒジンさんが、親会社のHYBEから、
「いろいろ裏工作して、HYBE傘下から抜けて独立しようとしてるでしょ?」
という理由で、「経営権奪取を狙っている」と内部監査を始めます。
▼組織図はこのようになっていますが、ミンヒジン氏が代表を務めるADOR以外は、パン・シヒョク創業者の意思疎通が取れている状態。
HYBE側がなぜそのように疑問を持ったかというと、2024年初頭の契約条件見直し交渉でミン・ヒジンさん側が、
・株式買戻し権の比率の大幅引き上げ要求(13倍→30倍)
・NewJeansの専属契約を取締役会を経ずに解除できる権利を要求
という、HYBE側にとってはトンデモナイ無理な要求してきたからでした。
これによりHYBE側は「ミンヒジン氏が経営権奪取を試みている」と捉えて動き出したという訳です。
とはいえ、ミンヒジンからの交渉内容がトンデモナイものだったとしても、合意しなければ実行はできない訳で。
HYBEはADORの株80%持ってるし、経営権奪取はそうそう実行されないのに。
こういう動きをするミンヒジンをこれ以上配下に置けないというのが本音かな?
それに対してミン・ヒジンさんは会見を開いて完全否定。
HYBEへの不信感を表すエピソードとして、ミンヒジンさんは、
・HYBE傘下別会社からデビューした「ILLIT(アイリット)はニュージーンズのパクリ」
・HYBE初のガールズグループをデビューさせようという誘い文句で引き抜かれたのに、NewJeansより先にルセラフィムをデビューさせた
などと様々な暴露を繰り広げ、感情的に罵ったことにより両者の対立は激化。
HYBE側も「ミンヒジン氏は占い師に経営を相談している」「BTSが兵役に行く事が嬉しいと発言していた」と暴露するなど、お互いが暴露合戦を始めて、泥沼化していきます。
ニュージーンズ5人とその保護者は完全にミンヒジンさん側についていて、裁判所に嘆願書も提出しています。
2024年8月末にミンヒジンさんは、ADORの代表取締役から解任されます。
とはいえ、ADORの社内取締役職とNewJeansのプロデュース業務は継続という、一番無難な着地に。
(ミンヒジン氏は納得していないこともあり、実際にはプロデュースには参加していなかったようですが)
しかし、新体制のADOR経営陣は、外部クリエイター集団にこれまでの動画削除要請を出したり、ニュージーンズメンバーからの訴えに真摯に寄り添うなど、心ある対応をしませんでした。(NewJeans側からの捉え方)
その状況にたまりかねたニュージーンズメンバーが、緊急生配信を行ったという経緯になります。
- 自分達と一緒に今まで仕事をしていた人達が苦しい状況に追い込まれている
- 新体制では周りの大人が信用できない
- 自分達の過去の医療記録などの個人情報が会社側から流出したことにも不信感
- HYBE所属アイドル(後にILLITと判明)のマネージャーが、ハニに挨拶をしたILLITメンバーに対して「挨拶をするな、無視して」とハニの目の前で話していた。
- それを訴えて改善を要求したが、防犯カメラに該当する映像がなかったとして却下された。ハニのことを噓つきと言わんばかりの対応だった。
- ミンヒジン代表を元の役職に戻して
- 私たちを放っておいて
▼ニュージーンズメンバーが行ったゲリラライブの全文日本語訳はこちらから
NewJeansゲリラライブ配信動画と日本語訳「悪手」か?覚悟を決めた内容に賛否両論
今までミンヒジンが自由にやり過ぎていた、ニュジ達を超大切にしていただけであって、今の体制や対応は恐らくHYBEにとっての通常運転なんだろうね。
でもどんな背景があるにせよ、新ADORは所属アイドルの訴えにはしっかり寄り添って信頼関係築かないとね。それが仕事なんだし。
そして10月25日、韓国の国政監査でADOR新代表のキム・ジュヨン氏を証人として「会社内の嫌がらせ」について質問する予定になっており、その証人としてニュージーンズメンバーの「ハニ」が証人・参考人として選ばれていました。
ハニは、出席要請を断ることもできる立場でその動向が注目されていましたが、2024年10月9日に国会に出席すると意志を表明しています。
ニュージーンズ何があった?ミン・ヒジンとHYBEの騒動を分かりやすく
ここからはもっと詳しく解説していきます。
NewJeansを巡る騒動の中心には、プロデューサーのミン・ヒジンさんとHYBEの対立があります。
ミン・ヒジンさんは、NewJeansを生み出した「母」とも呼ばれる重要人物です。
一方のHYBEは、BTSなど多くの人気グループを抱える大手芸能事務所。
この二つの勢力が衝突したことで、大きな波紋を呼んでいるのです。
ミン・ヒジンとは?
ミン・ヒジンさんは、1979年12月16日生まれの44歳で、K-POP界で高い評価を受けているプロデューサーです。
ソウル女子大学視覚デザイン学科を卒業後、2002年にSMエンターテインメントに入社。
少女時代やf(x)、SHINeeなどのブランディングを手がけ、アートディレクターとして名を上げました。
その後、HYBEに移籍し、NewJeansのプロデュースを担当。
ミン・ヒジンさんは、独自のプロデューススタイルで知られており、従来のK-POPの成功方程式に挑戦する「逆張り戦略」を取っています。
K-POPガールズグループは強い自立した女性を象徴する「ガールズクラッシュ」をコンセプトにしたグループが大半だった中、「自然で等身大な10代の女の子」のコンセプトでNewJeansを誕生させました。
また音楽やファッションでは「Y2K」と呼ばれる2000年代の懐かしい当時を再現しつつ、現代の流れも取り入れた独自の世界観を作りあげ、すべての面で常識を覆して世間に衝撃を与えました。
NewJeansの革新的なコンセプトは、ミン・ヒジンさんの才能の賜物で、NewJeansの世界的な成功につながったと言われています。
時代を作ってきた女感がすごい!
なかなか激しい人だけど、個人的にミンヒジンが作るものは信頼できると思っている
HYBE(創業者:パン・シヒョク)とは?
HYBE(ハイブ)は、韓国の大手総合エンターテインメント企業で、元々はBig Hit Entertainmentとして知られていました。
2005年にパン・シヒョク氏によって設立され、BTS(防弾少年団)の成功をきっかけに急成長。
▼HYBEの創業者:パン・シヒョク氏
パン・シヒョク氏は、1990年代半ばにパク・ジニョン(J.Y. Park)氏と出会い、JYPエンターテインメントで作曲家、編曲者、プロデューサーとして活動を開始。
god、Wonder Girls、2AMなどのアーティストのプロデュースを手掛け、成功を収めました。
2005年、JYPエンターテインメントから独立し、Big Hit Entertainmentを設立。
2013年には、BTS(防弾少年団)をデビューさせ、世界的な成功を収めたのは記憶に新しいですよね。
BTSの成功により、Big Hit Entertainmentは急成長し、2021年にはHYBEに社名を変更しています。
HYBEの創業者であり、BTSの生みの親であるというK-POP界の重鎮です。
HYBEとのミン・ヒジン対立の発覚は2024年4月
全ての事の発端は2024年4月22日。
HYBE傘下のADORの経営陣ミン・ヒジン代表(当時)、シン・ドンフン副代表と、親会社HYBEとの確執が報道されました。
双方の主張を簡単にまとめると以下の通りです。
【HYBE】
- ミン・ヒジン代表が経営権奪取を狙っているとして告発
- ミン・ヒジン代表はじめ、ADORの経営陣2名に対して「機密情報流出の疑惑」で内部監査を開始
- もし、内部監査で疑惑が真実となった場合には、経営陣2名は解任になると主張
【ミン・ヒジン側】
- ミン・ヒジンは、HYBEの別の子会社であるBELIFT LABからデビューしたILLIT(アイリット)が自身が手掛けた「NewJeans」のパクリだと主張
- 「HYBEの初のガールズグループを一緒につくろう」と誘われてHYBEに入社してNewJeansをデビューさせようとしていたのに、先にLE SSERAFIMをデビューさせたなど、HYBEは信用できない
- これまでも約束を反故にされている
- これまでの背景から「パクリ疑惑を提起したため、HYBEは自分を解任しようとしている」と主張
この両者の確執関係が始まった、2021年頃から遡ってみてみましょう。
【時系列】ニュージーンズ何があった?対立の経緯と詳細
HYBEとミン・ヒジンさんの対立はどこから始まったのか、時系列に沿って追っていきましょう。
※この内容は、ミン・ヒジンさん側の主張を元にまとめています。
2021年頃: 対立の発端
ミン・ヒジンさんはSMエンターテインメントから引き抜かれる際に、HYBEのパン・シヒョク(HYBE創業者・BTSの生みの親)から、「HYBEの初のガールズグループを一緒につくろう」と誘われて2019年にHYBEに入社した背景あり。
- ミン・ヒジン氏がNewJeansのデビューを進めてメンバーも決定
- HYBE側が「(LE SSERAFIMの現メンバーで、過去別グループでデビュー済である)サクラとチェウォン中心のグループを作るか、2人をNewJeansに加えろ」と急に言い出す
- NewJeansは10代の新人というコンセプトで進めていて、親御さんにも話をしていた
- ミン・ヒジン氏は、サクラとチェウォンをメンバーに入れることを断った
2022年頃:LE SSERAFIM(ルセラフィム)・NewJeansデビュー
- 2022年5月2日、NewJeansより先にLE SSERAFIM(ルセラフィム)がデビューし、HYBEの初のガールズグループに
- ミン・ヒジン氏はHYBEの初のガールズグループとしてNewJeansをデビューさせるという約束だったが、LE SSERAFIMが先にデビューすることになり、困惑した。
- ミン・ヒジン氏は、LE SSERAFIM(ルセラフィム)がデビューするまではNewJeansの宣伝をしないように要求された
- 2022年7月: NewJeansがデビュー。短期間で大きな成功を収める。
- ミン氏はパン・シヒョク氏(HYBE創業者)から「楽しい?」と皮肉を言われたと証言。
このような状況の中で、HYBEとミンヒジンさんの間の確執は深まっていったことと思われます。
2024年2月 ADOR(ミンヒジン側)から交渉
- HYBEとADORの間で株主間契約の見直しの交渉があった
- ミン・ヒジン氏の任期満了後の株売却による受取金額について、HYBEとしては受け入れ難い条件提示がミン・ヒジン氏側からあった
この交渉により、HYBE側が「ADOR(ミンヒジン側)が傘下からの完全な独立を画策しているのではないか」と疑惑を持つ。
2024年4月22日 対立が表面化
2024年4月22日: HYBE側の内部監査開始
- HYBEがミン・ヒジン氏への内部監査を開始。経営権奪取の疑いを指摘。
■HYBE側の主張
- ADOR経営陣はHYBEから経営権を奪うために「親会社であるHYBEがADORに不当な要求をしている」という口実で世論を悪化させ、HYBEが保有するADORの持分80%を現ADOR経営陣に友好的な投資家に売却するように画策した
- ADORの経営陣は、その過程でADORとHYBEの間に締結された契約情報などを任意に流出した
- アーティストの両親に対する“懐柔作業”も秘密裏に行った
その後、下記の文書や事実が発覚しました。
- 「HYBEはどうしたら売れるか」
「ILLIT(アイリット)、TWS(トゥアス)、RIIZE(ライズ)もNewJeansを模倣したもの」
「BTSも私のものをコピーしてここまで売れたグループ」などと書かれた文書。 - 「最終的には抜け出す」
「私たちを誰にも触れさせない」と書かれた文章 - 2024年の初頭、ミンヒジン氏の側近が、HYBEからADORに移籍する直前に、HYBEの情報を大量にダウンロードしていた。
- ADORの副代表のメールに、ミンヒジン氏の経営権奪取の試みが盛り込まれている「プロジェクト1945」という文書を発見
2024年4月25日午前 HYBE側から2度目のプレスリリース
ミンヒジン氏が歴史的な記者会見をする同日の午前、実はHYBE側から2度目のプレスリリースが行われていました。
このタイミングで、「ミン・ヒジン氏が韓国伝統のシャーマニズムに基づく占い師から乗っ取りのアドバイスを受けていた」として、両者のカカオトーク(韓国版のLINEのようなもの)でのやり取りを公開しました。
~BTSについて~
ミン氏:「BTSは、軍隊に行く? 行かない?」
占い師:「行くでしょう」
ミン氏:「BTS(防弾少年団)が軍隊に行くことが私にとってはより良い事。彼ら(BTS)がいないことが、私にとっては得になる。行ってほしい。あなたはどう思う?」
占い師:「(私が韓国伝統のシャーマニズムに基づく方法で)送りますよ。(スポーツ選手が兵役免除になる、オリンピックやアジア大会での)金メダルを取ったわけでもないし」
~HYBE創業者 パン・シヒョク氏について~
ミン氏:「基本的なスキルがなく、単純に模倣、パクり」
占い師:「パン・シヒョク氏は自分で企画してここまで来たんじゃないの?」
ミン氏:「実は私のをまねてここまで来たんだよ(笑)」
この暴露によって、ルセラ、アイリットだけじゃなくBTSも巻き込んじゃったのよね。アーミー(BTSファン)たちが加勢して騒動は枝葉ばかりが盛り上がって地獄絵図と化していく…。
2024年4月25日 ミン・ヒジン氏の反論
ミン・ヒジン氏が記者会見を開催。135分間に及ぶ会見で自身の立場を説明。
- 経営権奪取の意図はなかった。全て否定。
- 「HYBEの初のガールズグループを一緒につくろう」という約束を反故にされた
- LE SSERAFIMを優先して、NewJeansのPR活動を制限されていた
- HYBEがNewJeansを潰そうとしている意図を感じた
- HYBE傘下のILLIT(アイリット)は、NewJeansをコピーしたグループ
- 「NewJeansをコピーするな」と指摘をしたから、ありもしない経営権奪取の疑いを持ち出して自分を追い出そうとしている
BTSの件は、
- 『軍隊に行く、行かない?』と聞いたのは、NewJeansの母としての気持ちから自分の子供(メンバーたち)のことだけを考えていたから
- HYBEのエースであるBTSがいない状況で私たち(NewJeans)が活動することが(会社全体の)宣伝のポイントになるのかを聞いただけ
ミン・ヒジンさんは2024年4月25日に記者会見を開き、HYBEの主張に真っ向から反発しました。
2時間以上に及んだ会見の中で、ミン・ヒジンさんは自身がいかに不当な処遇を受けてきたかを語り、HYBE経営陣に向けた不満を爆発させました。
「私に何の罪があるのか。私には仕事ができるという罪しかない」と言い放ち、憤りと強い自負を露わにしました。
かなり感情的に、暴言を吐きながら主張したため、話題になりましたよね。
2024年4月26日 ミン・ヒジン氏を刑事告発
HYBEはADORの経営権を奪取しようとした問題で、ミン・ヒジン氏を業務上背任の疑いで刑事告発。
2024年5月7日
ADOR側が裁判所に対し「解任は不当」として「株主総会での解任を止めるための仮処分申請」を行う。
2024年5月17日
NewJeansメンバー達は、裁判所にミン・ヒジン氏の解任を止めさせる嘆願書を提出した。
2024年5月30日 裁判所の判断
仮処分申請が認められ、5月31日の株主会議での解任は認められず。HYBEの議決権行使に「待った」をかける。
裁判所は「ミン氏が独立を模索していたことは明らか」としつつも、「HYBEに対する背任行為とすることは困難」と判断。
2024年8月27日 ミン氏解任
HYBE側は次の権限である取締役会議を開催し、ミン氏をADORの代表取締役から解任。
ミン氏はADORの社内取締役職とNewJeansのプロデュース業務は継続。
2024年9月2日 イルカ誘拐団とHYBEの争い
- イルカ誘拐団のシン・ウソク監督は、NewJeansの人気曲のミュージックビデオを制作してきたクリエイター
- イルカ誘拐団はYouTubeチャンネル「バン・ヒス」で、NewJeans関連の映像を公開していた。
- ADORの経営陣が変わり、方針に変化があったとして、ADOR新経営陣は、イルカ誘拐団に対してNewJeans関連の映像をすべて削除するよう要求。
- これまで公開されていたNewJeansのミュージックビデオや関連映像が削除されることに
- 今後公開予定だった映像も公開不可。
- YouTubeチャンネル「バン・ヒス」の運営にも影響が出ている。
シン・ウソク監督の主張として、「これらの映像は収益目的ではなく、ファンのために制作されたもの。チャンネルからは一切の収益を得ていない」と説明しています。
2024年9月11日 NewJeansのメンバーが緊急生配信
- NewJeansのメンバーがゲリラ的に緊急生配信を実施。
- HYBEに対して抗議し、「本来のADORに戻してほしい」と訴える。
- ミン・ヒジン氏の9月25日までの代表復帰を要求。
彼女たちの行動に賛否両論はあると思いますが、いつもキラキラした笑顔でメディアに映るNewJeansのメンバーを、こんな顔にさせてしまっていることについては、周囲の大人たちは反省しないといけないと思いますね。
2024年9月23日 NewJeansメンバーがキムジュヨンADOR新任代表と緊急面談
NewJeansメンバーは親を同伴し、ADORのキム・ジュヨン代表取締役と緊急面談を行ったという情報が。
面談内容は明らかになっていませんが、自らが提示した期限を2日後に控えて重要な話をしたと思われます。
まあそりゃそうだよね、という結果。
NewJeans5人は、どんな返答をするのだろう。
【NEW】2024年9月25日 ADOR側がNewJeansの要求を拒否
ADOR側がNewJeansの要求を拒否した。
ADORの主張はこちら。
「9月11日午前ミンヒジン理事に今後5年間NewJeansの製作総指揮を任せることを提案した。5年間はNewJeansとの契約の残り期間全体だ。ADORの取締役会は本日、代表取締役への復帰要請について議論した結果、現時点では受け入れられないと判断した」
代表取締役には復帰させられないけど、プロデューサーとしては残りの契約期間ずっといていいよ、ということね。
100%自由にはならなくとも、近くにミンヒジンがいたらニュジちゃん達は救われるのかしら。
NewJeansの今後はどうなる?考えられる展開と課題
では、このまま状況が進展した場合、NewJeansの今後はどうなるのでしょうか。
いくつかのシナリオを検討してみましょう。
1. HYBEがミン・ヒジン前代表を復帰させるケース
まずは、メンバーたちの要求通り、ミン・ヒジン前代表が復帰するケース。
これは現実的には難しいですよね。
いくらNewJeansがHYBEの稼ぎ頭であったとしても、ここまで会社組織として機能できない人物をまた配下に置くことは難しいと思います。
ましてや、ここまでの株価大暴落を招いた張本人たちを再びHYBEに戻すことは、株主たちからもNGが出ると思います。
実際にHYBE側は、
「原則通り落ち着いて対応していく」
「HYBEは原則を守る企業、正道経営を追求する企業であり、このような基調には変化がない」
「今振り返れば原則を守った者が最後の勝者になった」
とコメントしており、要求は受け入れないとの見方が強まっています。
2. 専属契約解除の可能性
続いては、NewJeansが訴訟を起こし、専属契約の解除を目指すケース。
恐らく、ニュージーンズ側も専属契約の解除を踏まえて、ゲリラ的な緊急生配信をしたと思われますので、このシナリオを進む可能性が高いです。
その根拠として、通常の「契約解約訴訟」は、所属芸能人が所属事務所に要求事項を伝えた後、その要求が受け入れられない場合に「専属契約効力停止仮処分申請」を出す形で行われます。
ニュージーンズ側がゲリラ生配信で「2週間後の9月25日までに判断して」と期間を明言したのも、この訴訟の流れに則った「要求提示」である可能性が高そうです。
しかし、契約解除ができたとしても、その際の違約金が約300億円以上になる可能性があり、この点をクリアする必要があります。
直前2年間の月間の平均売上に、残余契約期間の月数をかけて違約金を算出します。
NewJeansの違約金推定金額は約3000億ウォン(約318億円)に達すると予想。
あくまでこれは上限であり、不当な扱いをされていたとしてニュージーンズ側は様々な暴露で金額を下げていく戦略を取るとみられます。
法的な争いとは別に、互いに不利な点を暴露する世論戦が繰り広げられることは避けられないでしょう。
3. HYBE契約維持で活動継続
HYBEの管理下で活動を継続するケースも考えられます。
しかし、そうなった場合は、所属事務所に反旗を翻したNewJeansメンバーが好待遇を受けるとは思えず、契約期間満了まで新曲リリースなど目立った活動泣く飼い殺しになる可能性もあります。
それ以前に、メンバーたちの不満が解消されない限り、パフォーマンスに影響が出るどころか、現状でも「無気力になる」「不安」と訴えている以上、メンタル的にもツラい選択になることが予想できます。
そんなニュージーンズのメンバーを見たくないですし、あまり選択したくないシナリオですね。
4. グループの再編成
メンバーの脱退や新メンバーの加入など、グループの再編成が行われる可能性も考えられますが、5人全員でいることに意味を見出しているNewJeansは、この展開は全力で回避するはずです。
しかし、HYBEに所属したままの場合は、上層部の命令で新メンバー加入や脱退、再編成が行われる可能性は否定できないです。
それがニュージーンズメンバー達が望むことで、また今までのような笑顔が見られる選択肢なら問題ないと思いますが、それはないと思うので辛いところですね。
ニュージーンズ何があった?時系列で騒動を分かりやすく簡単に 緊急ライブ配信までまとめ HYBE ミンヒジン イルカ誘拐団など
NewJeansを巡る騒動は、単なるグループ内の問題ではありません。
K-POP業界の構造的な問題や、アーティストの権利など、様々な課題が浮き彫りになっています。
この騒動がどのような結末を迎えるのか、そしてNewJeansがどのような道を歩むのか。
10代~20歳になったばかりの若者をここまで追い詰めてしまうということが、非常に痛ましいですね。
今後も目が離せない展開が続きそうです。
NewJeansメンバーたちの才能が正当に評価され、自由に音楽活動ができる環境が整うことを、心から願っています。